認知症高齢者の介護

高齢者の認知症の介護は需要も多いがもっとも大変

 

介護するなかで一番難しいと言われるのが、認知症高齢者の介護です。

認知症高齢者の介護

 

それは、認知症患者の特徴の1つに、自分の言った事を否定されると怒り出すことがあります。
認知症で記憶力や判断力が衰えているとわかってはいます。

 

今のこと、5分前のことが思い出せないのですが、昔のことはよく覚えていたりもします。
でも、 1日に何度も同じ話を繰り返されて、つい「その話はさっき聞きましたよー! 」
などと、返事をしてしまいます。

 

すると、その後は終日不機嫌になってしまうこともあるのです。

 

また、認知症の高齢者は、午前中は機嫌が良いのですが、夕方になると気持ちが不安定になるケースも多いようです。
さらに症状が進行すると、幻覚や妄想が出てくることもあります。

 

今後もさらに増える高齢者の認知症

介護保険の介護サービスを利用しているのは、全国約500万人近くで、そのうち認知症の高齢者は半分弱と推定されています。
けれども介護保険を利用していないケースも多くあり、実際には発表されている数の約2倍の認知症高齢者がいると思われています。

 

認知症患者の数は60歳代ではごくわずかですが、 80歳代になると2割、 90歳代では3割に及ぶといわれます。
こうなると認知症の人が認知症の家族を介護する、いわゆる認認介護に陥っているケースも実際には増えてきています。

 

介護の支援が必要な認知症の高齢者は、厚生労働省では2015年には約250万人、2025年には約323人に増えると予想しています。
介護施設の種類もますます増えてくると予想されます。